外壁を塗る! かき落としの外壁

家の塗り替え

今回は外壁塗装のかき落とし編です。

まず「かき落とし」について解説します。

かき落としとは左官仕上げの一種でモルタル下地にリシンを塗り付け、
表面をかき落としたものです。

艶消しで表面が荒いことが特徴です。

表面が荒いため塗料の吸い込みが激しいのも特徴になります。
そのため下塗りをしっかりと塗り付けないと膨れ、剥がれ、仕上げのムラにつながる為
材料をケチらずしっかり塗り付けてください。

ではかき落としの塗装の仕方の解説をしてきます。

  1. 高圧洗浄
  2. 養生
  3. 下塗り
  4. 中塗り、上塗り
  5. 養生撤去、清掃

1 高圧洗浄

エンジンの高圧洗浄機で15MPA 程度の圧で洗浄するのが理想ですが、家庭用のケルヒャーなどでも大丈夫です。
ただ時間がかかるので根気が必要です。
太陽建機、レントなどでレンタルすることができます。

注意点

高圧で水がでるので汚れや水が周囲に飛び散りますので周りの家や車に注意してください。
周囲の飛散に対してはメッシュシートを張り養生。
車に対してはカーシートをかぶせてください。
カーシートは安いビニール製のものでは水が入り込んだ際にシミができてしまうため
不織布のものを使用してください。

また、電気周り、換気フード周りはあまり水をかけないようにしてください。
高圧洗浄をすると水が入ってはいけないところに水が入り込んでしまい、雨漏り、漏電の可能性がある為です。

2 養生

次に養生です。
窓、床、などの塗装しない部分をマスカー、ガムテープ、マスキングを使用して塞いぎます。

注意点

玄関周りなどの歩行する床は、ノンスリップ養生シートなどを使用して転倒の予防をしてください。
また、重なりの部分は歩いていると靴が入り込み転倒の原因になるため、ガムテープでふさぐように してください。

木部などの表面の弱い部分はガムテープなどの接着力が強いものを直接貼ってしまうと養生を取るときに表面が剥がれてしまうため、粘度低いマスキングを使用しましょう。

下塗り

次に下塗りです。
下地と塗料の接着のために塗ります。
かき落としの壁は吸い込みが激しいため塗るの大変ですが、膨れ、剥がれ、仕上がりのムラにつながる為しっかり塗りましょう。

使用する材料としては微弾性フィラーです。
価格的に比較的に安く、吸い込みがしっかりと押さえられます。

1缶につき25平米を目安にしてください。(下地の状態により大きく使用量が変わります。)

清水で5~8パーセント希釈し撹拌機でしっかり攪拌し
刷毛、ローラーで塗装します。



注意点

微弾性フィラーは肉好きのいい材料ですので均等に塗られていないとムラになるので注意です、
タレや材料のたまり、ローラーのみみが出ないように均等に塗りましょう。

中塗り・上塗り

おすすめの材料は水性の塗料です。
溶剤の塗料にくらべ、匂いが少なく、健康面でも比較的あんしんです。

おすすめの材料はプラミアムシリコンです。

次に中塗り、上塗りです。
この工程で仕上がりですので丁寧に塗りましょう。

注意点

ローラーでの塗装時は塗料が飛散しますので風が強いときは作業を止めましょう。
周りの家や車に飛散すると清掃ができないと思ったほうがいいです。
塗料が乾燥すると清掃が容易ではなく清掃しても清掃した面がムラになったり塗料が落ち切らなかったりで清掃が容易ではないです。

養生撤去・清掃

最後に養生を取り、清掃して終了です。

養生の撤去は半乾きのタイミングで撤去するといいです。
完全に乾ききると養生に付いた塗料がポロポロ剥がれたりチリがキレイにならなかったりするため
できるだけ上塗りをした日のうちに養生は撤去しましょう。

清掃については、塗料で汚してしまった部分を水、または塗料シンナーのついたウエスで拭き取ります。
またチリ際は養生(テープ)の中に入った塗料をカッターなどで取り、チリ際をキレイにします。

終わりに・・・

外壁の塗装はそこまで難易度の高いものではないです、あせらず、手を抜かず、工程をはぶかなければ塗装の経験のない方でも十分キレイに仕上げることができると思います。

一つ一つゆっくり丁寧に作業をしましょう。
ご安全に!

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